月別アーカイブ: 2012年3月

WAKANUI GRILL

会社の同僚から「肉の会」なるものに招待され、参加してきた。てっきり焼肉のお店かと思っていたら、ニュージーランドビーフやラムのグリル料理のオシャレだけどカジュアルな麻布十番にあるお店。

総勢20人の弱の会には、会社の人以外に元芸人や現役の声優なども混じり、非常に賑やか。開催してくれた「かみー」は昔から異業種交流会などを運営している経験もあり、また趣味(ゲームやアニメ)をとことん仕事に持ち込むのが得意で、楽しい会となった。

そしてお料理もワインもどちらもよく、少人数でゆっくり味わいに来たいと思った。最近流行のニュージーランド・ワイン”Cloudy Bay” も当然あった。サービスもよく、この日すべてファミリースタイルで出してもらった料理の残りはドギーバッグに詰めていただいた。我が家も一ついただいて、翌朝ガールズと食べたが、子供は正直で、普段あまりお肉を食べない長女も「おいしい!」とばくばく。

その後2次会組は少しのくだらない話とたくさんの仕事話で朝の3時まで飲み続けたのであった。

写真はデザート盛り合わせ。メインのお肉などは残念ながらおしゃべりに夢中で撮影なし。

 

写真

ふたりの本棚(近代ナリコ・市川慎子 著)

久しぶりに「愛しい!」と思える本に出会ってしまった。「未来をつくる図書館」に続く図書館で「読書」をテーマに借りた2冊目の本。近代ナリコ氏も市川慎子氏も全く知らないのだが、本当に借りてよかった。端から端まで気に入ってしまったので、読み終わって購入してしまった。

何がそんなに気に入ったのか。「本」や「読書」を題材にしているところももちろんよかったし、文章が二人の女性の手紙でのやりとりという形態もよかった。対談でもできる内容なのだろうが、1年かけて二人が相手に12通ずつ(一か月に一通)手紙を送っているので、時間の流れがとてもゆっくりで優しいのだ。

そして何よりも本が好きで好きで仕方ない二人の女性が、難しい話抜きで、絵本、旅行本、料理本、随筆、雑誌、小説などについて肩の力を抜いて語っているところに、自分の中の「文学少女」がどうしようもなく共鳴してしまったのだ。

近代氏は文筆家で、女流作家や詩人などについて書いていたりし、市川氏はネットでの古書店「海月書林」の店主さん。肩肘はらずに女性は女性として好きな本とか、モノの書き方があるよね、という観点でたくさんの本を紹介しているし、一つ一つの本や作家が二人にとってどういう存在なのかということが生活感たっぷりに書いてあり、共感しやすい。

例えばどうしようもなく、気分が落ち込んだときに「薬」のようなものとして読む本は何かということで、推理小説や旅行本や食の本をあげている。私自身も何もかもが億劫になってひたすら本を読みたいと思うこともあるのだが、そんなときにどんな本に手を伸ばしているのか考えたことがなかったけれど、そういえば手芸の本(私の場合は編み物)ってなんだか治癒的効能があるな、と思い当たるのだ。

本の最後の方でしか「文学」という言葉は登場しないが、著者二人の価値観として「文学」というものが「学問」ではなくて、個人的な本との関係性を指していて、そうした自分たち「文学少女」の存在が共鳴ポイントだったのだと思う。本が大好きな娘たちにももう少し大きくなったらこの本と、この本で紹介されている本を一緒に読みたい。

ふたりの本棚 ナリコとノリコの往復書簡 ふたりの本棚 ナリコとノリコの往復書簡
近代ナリコ 市川慎子

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生活動力2012

私が好きな講演の一つに博報堂生活総合研究所が毎年発信している「生活動力」がある。人を消費者としてとらえるのではなくて、「生活者」として定義していることも博報堂の特徴だが、生活動力は過去30年間定量と定性調査を行ってきた蓄積のもとに、日本人の幸福感や家族観や仕事観などの変化を読み取り、今後のうねりを提言し、毎年わくわくさせられるデータやインサイトを発表してくれるのだ。

今年のテーマ「圏づくり」。ここ何年かの生活動力は人同士が積極的になっているとか、つながって意図しない幸せを手に入れているなどと発表してきて、ソーシャルメディアの相乗効果がひしひしと感じられる内容なのだが、今年は人口の増減を背景に置いての分析で、個人的には深く腹落ちした内容だった。

毎年「国立社会保障・人口問題研究所」が人口推移の未来予測を発表している。今年の発表では、2100年には日本の人口の今の半分以下の4800万人ほどになると言われている。ものすごい勢いで人が、特に若い人が減っているから、そうした人たちがお互いとつながりたくなるのは自然の原理なのではないか、というのが博報堂生活総合研究所の見解。

もっと言うと、この100年ほどで日本の人口は倍に増えてきていて、そうした時代だったら、人を蹴落としたり、人より目立ちたいという願望や行動が強くなっていたのも納得できるわけだ。(下記は「社会実情データ図鑑」より拝借。この200年の人口推移の激しさが一目瞭然)

生活動力チームのリーダーさんにこの現象は日本だけで起きているのか聞いてところ、「アメリカとインド以外ではみんな同じ」だそうだ。特に、一人っ子政策を推進してきた中国などはあと20-30年で急激に少子化社会に突入するだろうとのこと。

多くの経済圏の成長は人口増加に依存しているにも関わらず、世界のほとんどの国では人口減少が進んでいるので、たくさんの国民が「生きる活力」を失い始めているそうだ。人口増加に依存しない「生きる活力」や「経済圏の成長」をどう編み出すか、日本は「課題先進国」としてリーダーシップが取ることができるか、試されている。

生活者の研究をこうして掘り下げる業務にとても憧れるのだが、まっすぐに「1年くらい企業受入れで働かせてもらえないですか」と聞いたが、そうした制度はないということであっさり断られてしまった。社内でも相当な人気部署のようだ。

蔵群(小樽旅行)

毎年恒例となっている親友たちとの1泊旅行。今回は私にとっては初の小樽。運河の町と聞いていたが、結果的には、12時間だけの滞在で、ほとんどきちんと散策できなかったものの、親友たちと食べて飲んでおしゃべりして、とてもいい息抜きだった。

今回は、Glo Time にして紹介されていたホテル風温泉宿「蔵群」へ。小樽駅から少し離れた場所にある「おこもり系」の宿。ライブラリーや茶室があるのだが、私のお気に入りはバー。この宿の仕組みは飲み物も食べ物全てが宿泊代に含まれている「オールインクルーシブ」制。バーで昼間からいくら飲んでも大丈夫(笑)。難を言えば、有料でいいので、ワインのセレクションがもう少し欲しかった。

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温泉もよかったし、サービスもなかなか。部屋のリビングがテーブルに椅子だったので、ごろごろしながら飲むということができず女子会というよりは、カップル向きかな。デヴィ夫人も宿泊されたことがあるそうだ。

そして、旅には食が大事だが、今回もたくさんの食のハイライトがあった。

行きの飛行機(ANA)で食べたお弁当。着陸してから小樽のおいしいものをたくさん食べるからお弁当は味見程度に、と思っていたのに、あまりにおいしくて、ほとんど食べてしまった。ベビーシャンパンと一緒に。

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千歳空港から小樽への特急の車内で食べた海戦弁当。やっぱりイクラが一番です。

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旅館での懐石料理

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旅館での用意してくださったバースデーケーキが思いのほかおいしかったのだが、かなり酔っぱらっていて、あまり食べられなかったのが残念。

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旅館の朝食。いつも食べ過ぎてしまうのは、ご飯がおいしいから。

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小樽から千歳空港へ戻る特急の車内で食べたさんまの棒寿司。

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そして、最後に千歳空港で北海道ラーメン。ある意味シメのラーメンです。

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帰宅したら、当然胃拡張でした(笑)。

機内で見た映画

久しぶりのアメリカ出張の機内で見た映画。行きの飛行機では眠らないといけなかったので、1本だけ。帰りは大量に。

  • Ides of March:
    草食系イケメンのライアン・ゴスリングとジョージ・クルーニー共演。これだけで十分見応えがあるが、よく練られたストーリー展開。と思ったら、原作は舞台らしい。勝つためにはなんでもやるゲームの一面と本当に世界をよくしようとする一面を合わせ持つアメリカ政治の世界は常に映画やドラマの設定としては魅力的。キャンペーンマネージャを演じるPhillip Seymour Hoffman と Paul Giamatti も見事。
  • Twilight Saga: Breaking Dawn Part 1
    Twilight シリーズの完結編。ただし、Part 1 / Part 2 になっているので、まだあと1作みないと終わらない。原作があるのだが、なんだか少し引っ張りすぎな感じ。我が家はなぜか吸血鬼ものが好きなのだが、ここまでティーン向きにできているともはや私だけが見ている。今回はブラジルでの撮影などもあってさらに豪華な感じであるが、アクション系は前作までの方が練られていて、あとは主役の女の子がどんな吸血鬼に変身するのかを見届けるだけか。
  • Hangover 2:
    オリジナルのHangover がとても面白かったので、Part 2 も見たが、結婚式前夜にまたもや信じられないトラブルに巻き込まれるという設定を繰り返されるのは、現実感がないし、驚きもなく、ストーリーに引き込まれるまで時間がかかった。主役のBradley Cooper は相変わらず絶好調で、これからきっとたくさんの映画に起用されるだろう。最後のマイク・タイソンのパフォーマンスは最高だった。
  • In Time
    Justin Timberlake / Amanda Seyfried共演のSFスリラー。遺伝子操作でみんな25歳になると「時間」を買ってしか寿命を延ばせなくなる未来。お金持ちは10年や100年単位で時間を買い、そのほかの一般人たちは肉体労働をして1日単位で延命を図る。主人公が殺人事件に巻きまれて、お金持ちや国家権力に立ち向かう話。Amanda Seyfried が好きで見たが、時間を買って延命するという設定以外はあまり魅力がなかった。
  • Larry Crowne
    ジュリア・ロバーツとトム・ハンクス共演のロマンチック・コメディ。私はジュリア・ロバーツが大好きである。プリティ・ウーマンもエリン・プロコビッチもノッティング・ヒルも何度も見ている。華がある女優である。単なる恋愛映画で、特にひねりがなく驚きがなさそうだったが、ジュリア主演ということが理由だけで見た。想定どおりの安心して見られる展開。ジュリアのファンや現実逃避したい休みの日の午後などにおすすめである。トム・ハンクスの友人の実話に基づく。

これ以外にFootloose のリメイクや Moneyball も少し見たがどちらもよさげ。基本ハリウッド映画は大好きなのだ。

未来をつくる図書館(菅谷 明子著)

図書館で借りた本。最近は1か月に1度くらいの頻度で子供たちと図書館に行くのだが、都度一つのテーマで本を3-4冊借りるようにしている。今回は「読書」というテーマで本を3冊借り、こちらの本はそのうちの1冊。図書館で図書館に関する本を借りたわけだ。

図書館という存在に私は昔から憧れる。たくさんの本、大きな机、静寂の中の人の気配の組み合わせに妙に惹かれるのだ。その割には20年前にニューヨークに住んでいたころには全く図書館を利用していなかった事実に今更ながら愕然とした。特にこの本を読んで、いかにニューヨークの図書館が充実しているかを知って、利用しなかったことが悔やまれる。

ニューヨークの図書館は特別らしい。NPOによって運営されている点でも市民のための市民の図書館を体現しているし、本を貸し出すというだけではなく、人を育てる、果てはニューヨーク市全体の活性化をゴールとし、市民のオフィス、コンサートホール、通信手段を担う環境を整えている。情報のデジタル化も進んでいることもあって蔵書の充実度も群を抜いているので、わざわざニューヨークに長期出張をして調査・研究をするビジネスマンや研究者も多い。もし、ニューヨークに長期滞在することがあったら、今度はたっぷり図書館を利用したいものだ。

一方で日本の図書館はなかなかそこまで充実していないようだが、中でも先進的なのは千葉県浦安市立図書館らしい。一般的に図書館の職員は自治体の公務員で構成されていて、数年ごとに異動があるのだが、浦安市の図書館は専用枠で図書館の職員を採用し、自治体の他部署への異動がないとのこと。どんな図書館になっているのか機会があったら見たいところだ。

ニューヨークと比べると、まだまだの日本の図書館だが、それでもより大きくて充実した図書館の近くに住めたらいいと思う。我が家はもう一生引っ越すことがないと思うが、これから住む場所を選ぶ人は病院、公園、学校のほかに近所に素敵な図書館があるかチェックするのもありです。

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フォロのドレッシング

フォロというブランドのドレッシングを会社の後輩からいただいた。ドレッシング御三家だか三大ドレッシングだかというのがあるらしく、フォロはそのうちの一つ。御三家は以下のとおり。

    キャンティのドレッシングは15年前からのファン。会社が笹塚にあり、キャンティのレストランが数軒周りにあり、それこそサラダ目的でランチによく訪れたもの。「はなまる」で紹介されたとかで人気が出てしまったようで、現在は単品での販売はされていないようだ。スパゲッティなどとのセット購入しないといけないが、とにかくとてもおいしい。サラダだけではなくて、肉・魚や麺などにも合う。

ジョセフィーヌのドレッシングというのはまだ口にしたことがない。こちらも生産が追い付かないのか、一見さんお断りの紹介があった人のみが購入できるらしい。興味があるので、紹介いただける方をゆっくり探そうと思う。

さて、フォロのドレッシングだが、「レギュラー」とニンジンが主成分の「セノーラ」。どちらも「乳化状」でどろっとしていて葉野菜によく絡む。「セノーラ」は酸味が割と強くさっぱり系でアスパラ、セロリ、大根などスティック状のものと合わせるといい感じ。「レギュラー」はにんにくの香りがあって、濃厚な感じで、レタスやキャベツなどの葉野菜と合う。我が家しばらくおいしく生野菜が食べられそうだ。

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7年ぶり大学時代の街へ

先月は久しぶりの海外出張。子供が生まれる10年前までは、それこそ毎月のようにアメリカ本社へ出張して、自他ともに認める「本社アカウントマネージャ」だったが、子供が生まれてからはその役目を辞退させていただき、昨年などは一度も海外に行かなかった。ちょっと寂しい気もするが、もう少ししないと海外出張に行ったとしても最短スケジュールで帰国するため、かなり体にはきつい。

そんな先月の出張も3泊5日でロスアンジェルスとシアトルを回ってきた。ロスアンジェルスは私の大学の街。卒業してからあまり訪れる機会がなく、今回も7年ぶりの訪問。考えてみると15年前に今の会社に入ってから初めての他社との海外での商談であった。外資とはいえ、いかに普段は国内を相手に仕事をしているか、という証だと思う。

商談そのものは難しいものではなく、スムースに終了。夜は、大学時代の友達3人と夕食。みんな17時には仕事が終わり、友人宅の庭で夕日を浴びながらワインをしばらく飲んでから(この時間・空間がうらやましい!)、近所のレストランへ繰り出した。子どもの話、共通の友人の話、仕事の話、趣味の話、国の違い、など話題は尽きず。途中、恩師にもみんなで電話し、おおもりあがり。

面白いもので、大学時代の街に戻るとその頃のことが一気によみがえる。ロスでは1泊しかしなかったが、起きた日の朝、大学時代の友人で疎遠になってしまっていた人たちを何人もFacebook で検索し、友達リクエストを出してみて、何人ともつながった。日本にいてもできたことなのだし、リクエストを出した相手はだれもロスに住んではいなかったのだが、大学があるロスという街に行ったら一気に行動できたこと。人間の記憶は五感によってより鮮明に呼びさまされるとはまさにこのことである。

今度はいつロスに行けるだろうか。

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写真は7年前にロスを訪れた際に撮影した友人の娘と我が家の長女。二人とも面影を残しているものの、10歳となり、すっかり少女である。

しいたけ農園

親友のくろみえがFacebook にて栽培進捗をアップしていた「自宅でしいたけを栽培するキット」を我が家でも購入。発送されてから宅配便業者のセンターから回収するのに数日かかってしまったので、空けたときにすでに発芽していたものもあったようだが、長女が気持ち悪ながら処理してくれたそうだ。

栽培開始して二日で発芽。湿度を保つためにキットに入っていた専用容器に収納。

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ちなみに、容器に張ってある紙は、長女がしいたけのために「がんばって成長してね!」と書いた応援メッセージ。植物は話しかけたり、歌ってあげると好反応を示すという研究結果があるんだよ、という話をしたら、そんなことをしていた。毎日水をあげるときにも「がんばってね」と声かけたり、お気に入りのしいたけ群に「オリオン」と名前をつけていて、ほほえましい限り。

三日目の様子。

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四日目。

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5日目の朝。

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この日に海外出張に出てしまう私のために最初の収穫。

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収穫したしいたけは醤油炒めに。小粒ながらしっかり「しいたけ」でした!

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1回の栽培で100本ほどのしいたけが収穫できそうで、その後数はどんどん減るらしいが、3-4回収穫ができるそうだ。2000円ほどのキットで十分楽しめて、お買い得だ。

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母親が知らない娘の本音がわかる本 (魚住 絹代 著)

図書館で借りた女の子の育児シリーズ第三弾。女子の9-10歳の心理的発達に関しては圧倒的に「子どもの10歳の壁とは何か?」(渡辺弥生著)の方が体系だって書かれており、網羅されていたが、こちらは少年院元教官であり小中学校でソーシャルワーカーとして働いている魚住氏が著者ということで、トラブルを抱えている少女たちのエピソードがリアル。ただ、プライバシー保護の関係か教官という立場のせいかどのエピソードも短く、少々物足りなかったのが残念。

本のメッセージはかなりクリア。要は親がきちんと子供に愛情を注いで向き合っているかどうかで、子供たちのつまずきは大事にもなるし、比較的楽にリバウンドできるということ。この本でも9-10歳という年代で、女の子というのは精神的飛躍を遂げようとしていることが書かれていた。が、つまずくことも多く、なんとなく「もやもや」した状態が続くことも多い中、親などからたたみかけられることがストレスになるので、いつでも聞いてあげる準備は必要だが、声をかけて心を開かない場合は、そっとしておくことがいいとのこと。

時代とともに子どもの成長過程も変わってくるので、多少違っているかもしれないが、こうした「もやもや」や反発は小6と中3がピークらしい。とは言うものの、つまずくきっかけは随分前からあったりするので、そうした子どものサインを見逃さないよう努力が必要。

こんな本を読んでいる私を見て、もうすぐ10歳の長女との会話。

長女 「どうしてこんな本読んでいるの?」

私 「あなたが困ったときにどうしたらいいか勉強しているの」

長女 「困ったときって?」

私 「ママに言えない秘密とか持ったりして悩むようなときとか」

長女 「それって妊娠とか?」

私 「うん、もちろん妊娠だったらすぐに言って欲しいけどね。」

長女 「私秘密なんて一つもないよ」

長女が思春期を体験するのはもう少し先のようだ。なんでも話せる関係を続く限り謳歌したい。

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